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12.82017
訪問看護業界について vol6
前回を要約すると、「訪問看護ステーションは、労働集約型の産業で、人件費が非常に負担になっていること。その上で、収益を良くしようとすれば、規模を大きくするしかない。」でした。
ここで1つ、ジレンマが発生します。
人口が密集している都会ではあまり問題ではありませんが、地方で、規模を大きくするとどうなるでしょうか。
例えば、これまでステーションから半径10kmの利用者さんを対象にしていたけれども、規模を拡大するためには、半径20kmにしないといけない、というような事態になります。
この結果、移動時間は更に増してしまい、非効率になってしまいます。
現状、全訪問看護ステーションの約60%近くが5人未満の小規模です。そして、その5人未満のステーションのうち、約40%弱が赤字経営と言われています。
これが、訪問看護ステーションにおける大きな課題となっています。
その上、規模が小さいと、運営に重要な看護師さんを集めるための広報もできず、認知もしてもらえない。そのために採用に苦労し、人材紹介会社に頼らざるを得なくなる。という事態も少なくありません。
私たちは、このようなステーションを応援すべく、立ち上がっています。
上記問題を解決する方法を訪問看護ステーションさんに寄り添って解決する事。
そして、短時間でしか働けない潜在看護師さんに、訪問看護の楽しさや魅力を知ってもらうこと。
もちろん訪問看護ステーションさんにも、潜在看護師さんが不安に感じているスキルや休みやすさをしっかりと認識してもらい、そのフォローができると約束していただきます。
このような活動をした上で、潜在看護師さんと訪問看護ステーションさんを結びつけることをしています。
加えて、訪問看護ステーションさんには、経営の効率化を図るためのアドバイスも提供していき、よりより経営と地域に根ざした継続性のある地域医療確立を応援しています。
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