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訪問看護業界について vol.1

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今回からは、これまでの現場よりの視座から、もっと上にあげて、訪問看護業界を取り巻く環境について、記載してみたいと思います。

 

まずは、需要の観点から。

このデータは、平成24年度 高齢者の健康に関する意識調査(内閣府)から抜粋したもので、ご自身の最後を迎える時、どこで迎えたいかをアンケートしたものです。

 

約60%の方が自宅で迎えたいと答えています。

 

しかし、残念ながら現在の日本では、自宅で最後を迎えることができるのは、たった15%程度しかいらっしゃいません。

約50年前までは、自宅で最後を迎えた方が80%近くいらっしゃったのですが、現在は病院で最後を迎える方が80%近くとなっています。

もちろんこれは医療の高度化や家族構成の変化等様々な要因で、このような状況になっています。

 

しかし、自分だけでなく、もし自分の愛する人が自宅で最後を迎えたいと願うなら、そして色々な条件が揃うなら、できる限り叶えてあげたいと思う方が多いと思います。

また、最後の時だけでなく、慢性期のような病気と付き合いながら生活する場合でも、住み慣れた自宅にいたいと願う人が多いと思います。

 

現在の日本では、まだまだこの願いを叶えられるのは、ほんの一握りしかいらっしゃいません。

 

私たちは、これらの願いを少しでも叶えてあげられたらいいなと思い、活動しています。

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